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AIまぐろ というセンス

2020.07.10 18:21 

私達データベース分析屋が尊敬してやまない企業の一つがくら寿司です。
日本の医療業界がその徹底的なデータ活用と効率運営を学ぶべき日本を代表する企業ですね。

さて、彼らが出してきたのが「AIまぐろ」です。
プロの目効きをAIに教えて、高いレベルのまぐろを仕入れるということです。

一方で、
Googleは「AIで失明者を減らす」と宣言しています。

この恐ろしいほどの違いは、
日本を代表する眼科チームをゼロからデータ・ドリブンで構築してきた私にとって象徴的です。

私は「AIまぐろ」から日本人の優れたリアリティーを感じるし、
Googleの見果てぬ夢にはチャレンジマインドの凄さを感じるのです。

正直言って、Deep Learning の能力は、
生死に関わる厳しい判断をさせるには一歩足りないです。
というより、検査や診断は
どこまでも偽陽性と偽陰性の問題ですから、新型コロナのPCR検査ですら使い方を問われているわけです。
95%程度の正答率では任せられる領域が非常に限られるわけです。

でも「AIまぐろ」は完全にOKです。
95%美味しいなら、誰にも迷惑かかりません。ステキです。
そんな陽気な仕事ならきっと開発エンジニアの人たちは楽しいハズです。

構造化データを駆使して、数パーセントの効率向上のための努力を積み重ねて来たくら寿司だからこそ、
目効きという得体の知れない、非構造化データの象徴みたいな”感覚”すら統計解析することを選択したんだと思います。
彼らは本気で良いまぐろを提供するためにAIで挑んでいるに違いありません。
よくあるマーケティング的な「AI使ってみました」とは一線を画している人たちだからです。
私達シンクアウトもデータ主義のチームですから、
よくわかります。

手術が上手いとか下手だとか、ちょっと出来るようになるとスグ言いたがるのが外科医の若者ですけれど。
大規模手術センターのマネージャーをもう随分長いことやってきた立場で知っているから言いますけど、
まあ、いろんな見方があるんですよね。一概には技術は評価できないです。
(あ。私はちなみに、医者をやってたとか、医者をやったことがある、
とかの人たちとは全く違います。手術も普通にやっている本物の現役眼科医です。)

だから私達はDeep Surgeryという手術技術評価AIに挑んでいます。
日本人ならではの「カラオケの点数」の延長線上なのかも知れませんね。
(アレって昔からありますけど、ルールベースの優れたシステムでお手本ですよね。)

Googleのすごく真面目なアイデアは尊敬します。
私達だって国民皆保険制度の維持」を目的に掲げる、
「もっと肩の力抜けよ」とか言われてるストイックなチームですけど、
日本人って良い意味でリラックスしてるというか。

欧米人の生真面目さと日本人の現実性。

シンクアウトはその両面をリスペクトして進んでいきたいと思います。

 

CEO 田淵

 

 

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