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アイデアの先に

2020.06.29 21:08 

レガシーに対する言葉としてアイデアを奉っておきながら、今日はアイデアを軽んじたいと思います。

グッドアイデアというのはあくまでも後知恵バイアスです。

例えば
Amazonがネットビジネスを作ったわけでも、
AppleがMP3を作ったわけでもありません。

ネット物販は既にe-Bayが大きく展開していたし、
SONYも相当多くのMP3マシンをCDウオークマンと並行して出してました。

どんなアイデアも、
それが実装され、さらに社会にもまれて最適化される過程があって初めて
その存在が一般に知られるようになるのです。

まずアイデアマンの中で大発見になり、
彼の身近な人たちに評価され、
身内ではない同業者に評価され、アライアンスが形成され
広告や営業など全く関係のない業界の人たちに評価され手伝ってもらって、
ようやく社会実装に至ります。

その商品がヒットし、さらにロング・セラーになるなんて。

そんな奇跡。
狙ってできるんでしょうか?

後から解説することなんてそれに比べたら雲泥の差がある簡単なお仕事です。

センス・メイキングという言葉があります。

これは、最初のスタートがどんなに間違っていても、
それをたくさんのヒトが信じれるだけの力を持つのなら、
十分にスタートダッシュと、持続性を持つという心理学的な用語です。
(少しスピリチャルですけど)
始まりのアイデアの間違いは長い時間をかけて修正され、
最終的には元のアイデアなんてカタチすら残っていない。
リーン・スタートアップでも最初は間違っていることが前提になっていますよね。

教育はまさにセンス・メイキングですね。
掛け算の九九自体にあまり大きな意味がなくても、
勉強というものが、社会を動かす原動力なんだということを
若者に信じ込ませることが出来たら、大成功です。
教師や教科書を次世代が越えてくれないと世の中は進まないからです。

アイデアの内容はだから大切じゃないです。
あらゆるアイデアを対話の中でみんなで出し合う
主体的で能動的な知的なチームワークこそに意味があり、
それがセンス・メイキングの実体なのです。

私が主宰する広島大学医療のためのテクノロジーとデザインシンキング講座(DT2M)の
キャッチコピーは

2 incubate 3 

2人集まれば3つのアイデアというものです。

みんなで信じるアイデアで始めの一歩を踏み出せば、
その先は、
長い長い、長い長い、長い長い、道のりです。

若い人をなぜ私が宝ものだと思うか、理解してもらえるでしょうか。
時間をかけて何度も何度も挑戦を繰り返せば、
いつかきっと、どこかの誰かが、
この世の中を明るく照らす次の時代のためのグッド・アイデアをものにしてくれるのです。

 

CEO田淵

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