シンクアウト

BLOGブログ

レガシー と アイデア

2020.06.20 09:15 

最近レガシーという言葉をよく聞くようになって、
ようやく日本にもレガシーの向こう側を見る意識が一般化してきたのかなあと感じます。

先ごろこの世を去ったクリステンセンによる「イノベーションのジレンマ」の衝撃を
日本の医療界はあまりに軽く扱ってきました。

「ビデオデッキの会社が倒産間際にやってたのは、
テープをいかに薄くして、巻き戻し時間を短くすることだった」
という話が大好きです。

巻き戻し?
それ何?
って思いますよね。
そういう時代があったんですよ。

CDの登場によってビデオテープは跡形もなく消え、
スマホ配信主体となった今では、
CDレコードは握手券と付随して売られるおもちゃ付きのガムみたいなものになりました。
神戸三ノ宮のレンタル屋さんは行かなくなって数年過ぎましたが、とうとう撤退してました。

今、一生懸命やっていること自体に意味がないかも知れない。
ヤバくないですか?

価値って、みんなが勝手に信じているから成立しているものであって実体はあまりないものです。
レガシーというのは、まさにそういうものです。

「イノベーションのジレンマ」とは、
みんなが信じているレガシーは新しいアイデアで脆くも崩れ去る。ってことです。

となると、一体何が正しいことなのかが分からなくなって、大学なんて凄く困ったわけです。
で、今では”教えない”スタイルのミネルバ大学が世界最高峰とまで称される時代になりました。

医療に無関係でしょうか。
COVID-19でハッキリとしたように世界は既に相互依存しています。
日本だけは違うとか言っても防ぎようがないのです。

アマゾンも、アップルも、フェースブックもバイドウーもアリババもテンセントも、
医療に進出しています。
医療は高い参入障壁に守られていると皆が信じ切っているレガシーの象徴ですから、
レガシーをアイデアで崩してきた自信に満ち溢れた新常識の主体達にとって、それは当然の行動です。

でも、彼らもまた新しい常識に囚われているとも言えるのです。

シンクアウトは日本医療界では異端のアイデアドリブンのスタートアッパーです。
と同時に、
医療現場のリアリティーに毎日向き合っている実体の提供者です。
レガシーから遠く離れた実力勝負の世界で臨床をゼロから積み上げてきたことが最大の強みです。

理論や設計図をいくら机上で完全に書いたところで、それを実体化させるための手作業が絶対に必要です。
患者さんをゼロから集めて大きな眼科を作ってきた私には、リアル化工程の重要性を身に染みて理解しています
手術医療の提供はもちろんのこと、廊下の掃除から、システムのプログラミング、毎日のように発生する院内政治まで、
あらゆる種類の実業の苦労にまみれてきたのです。

他国の追従を許さない日本の製造業は、結局のところすり合わせと呼ばれるリアル化の過程に凄みがあり、
日本社会構造の持つ何らかの要因、ファクターXのなせる業です。
その結果として、
米国では雇用を生まないソフトウエアエンジニアリングを勃興させ、
フォルクスワーゲンには排ガス規制を偽装させました。

臨床最前線で必要に駆られてテクノロジーを駆使するようになった私達は、
医療現場でのリアル化を前提としたICTを発想します。
GAFAMとは発想の順序が異なるのです。
ですから、私達は
日本の医療系製造業にソフトウエアエンジニアリング技術を提供するサードパーティーでもあろうとするわけです。
そして私達が結局のところ世界で勝つという自信があります。

テクノロジーの力で医療のために出来ることをオールジャパンでひとつひとつ見つけ出していくことで、
イノベーションのジレンマの向こう側の”さらに向こう側”に到達する。

それがシンクアウトの常識です。

CEO 田淵

BLOGブログ

ページトップ
Thinkout